
このクローゼット、もっと上手に使えないものかしら?
どの家にも必ずある、折戸のクローゼット。
扉を開けたときに扉がたまる部分の後ろがデッドスペースになり、困っていませんか。わずか数cmですが、大切な収納スペースの一部。限られた空間を最大限に活用し、暮らしをもっと快適に変える収納方法を教えます。
この記事を読めば扉にできるデッドスペースを活用し、使い勝手の良いクローゼットへと生まれ変わります。
収納にまつわる小さなイライラを解消し、すっきりとした毎日を手に入れるために、この記事を読んでみましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- クローゼットの折戸を採用しようか迷っている
- 開けたとき、扉がたまる部分の後ろデッドスペースが気になる
- デッドスペースの上手な活用方法を知りたい


- フルタイムで働く3人子育て中ママ
- パナソニックホームズのオーナー。見た目でごまかす家づくりについて発信中。ブログ月間PV数7万。
- 日経MJ、iRobot社、RoomClipなどメディア掲載多数
メディア掲載情報
折戸はクローゼット扉で最も採用されている


クローゼットの扉の種類は主に以下の3つです。
- 折戸
- 引き戸
- 開き戸
まずは折戸のクローゼットのメリットとデメリットについて解説します。
折戸クローゼットのメリット4つ
省スペース
最大の特徴は、省スペースで設置できることです。
折戸クローゼットは開く際、スペースを必要としないため、省スペースで設置可能です。扉が内側に折れることで、限られた空間でも扉の開閉に邪魔にならず、周囲の家具の配置にも影響を与えません。
さらに折戸は縦方向に折りたたむ構造なので、狭い通路や小さな部屋でも快適に使用できます。部屋の角やデッドスペースにもフィットしやすく、空間利用の効率を高めます。
見た目がスッキリ
折戸クローゼットは、レールが主に上部に隠されており、下部はレールがないか、あっても非常に目立たないため、床面が途切れることなく広がりを感じさせます。視覚的に一貫性をもたせられます。
扉のデザインがシンプルで、取っ手を付けないという選択肢もあるため、全体として凹凸が少ない、洗練された印象になります。



部屋全体のデザインを邪魔しないため、統一感を与えます。
中が一目で見渡せる
開けるとクローゼット全体が見渡せるため、どこに何が入っているのかが一目でわかります。



扉を全開放して「あれはどこかな?」と探しやすいです。
開閉がスムーズ
折戸は扉の下部にローラーとレールがついているため、軽い力でスムーズに物の出し入れができます。
レールは扉の重さを均等に支え、ローラーは摩擦を最小限に抑えることで滑らかに動きます。また、扉は軽い材料でできていることが多いため、無理なく引くことができます。



ロールのゴミを掃除すれば、よりスムーズに動きますよ。
折戸クローゼットのデメリット2つ
折戸クローゼットのデメリットは2つ。
開いたときの「たまり」がデッドスペース
折戸は、開いたときに扉が2枚に重なり、2枚分の壁の厚みが「たまり」になってしまいます。その「たまり」の後ろから物を取り出しにくく、デッドスペースになりやすいです。
故障しやすい
折戸は複数のヒンジとローラーを使用するため、一般の引き戸や開き戸に比べて故障しやすいことがあります。特に頻繁に開閉する場合、機構の摩耗や故障につながる可能性があります。
折戸以外を選ばなかった理由


設計時、デッドスペースができるというデメリットはわかっていました。そのためなんとか開き戸にしたかったのですが、以下のデメリットから折戸にしました。
- 幅160cmのクローゼットの場合、扉は最低でも2枚必要。そうなると1枚の扉の幅が80cmとなり大きくて重く、開け閉めが大変
- 3枚以上の場合、間口のどこかに扉を吊るための仕切りが入ってしまい、幅が大きい物(布団、お雛様など)を収納しにくい



引き戸は扉を一度に開放できないため、候補にはあがりませんでした。
デッドスペースを収納に変えるアイデア
折戸のデッドスペースは、うまく活用することで、とても使いやすくすることができます。ここでは、そんなデッドスペースを上手に使うためのアイデアを紹介します。
内部の側面に収納ケースをつける
クローゼットの中に引き出し型の収納ケースを置く際、収納ケースの背面がクローゼットの側面に接するように置きます。そうすることで、引き出しを折戸の方向に引くことなく、開けやすくなります。
この配置で、クローゼットを開けたときも扉のたまりを気にせずに引き出すことができます。
フックをつけて掛ける収納にする
フックをつけてアクセサリーやベルト、ネクタイなどを掛ける収納にするのもおすすめです。
長いアイテムはポールにかけておくと、動かすことで絡まってしまうことがあります。壁のフックに掛けておけば、そんな心配はいりません。



見えにくいところなので、見た目を気にする必要もありません。
たまりの後ろを有効活用する方法


クローゼットの端から端まで、ぴったり収納ケースを置いた場合実はクローゼットによっては、折戸のたまり自体をなくすことができます。



道具は一切使いませんよ。
では、「たまり」から物を取り出しやすくする方法をご紹介します。


上の写真のように、クローゼット左端のファイルボックスから物を取り出したい場合を想定します。
①反対側を開ける


開けたい方と反対の扉を開けます。今回は左側を開けたいので、右側を開けています。
②開けたい方の扉の真ん中をつかんで思いっきり引っ張る


開けたい扉の、折れる部分の真ん中あたりをに手をかけて思いきり右側に引っ張ります。
そうすれば、写真のとおり吊元側(通常開けるときは固定されている方)が開きます。
ポイント
- 初めて動かすときは、少し固めです。一度動かすと、2回目以降はスムーズに動きます。
- 扉を動かすときは、思いっきり引っ張ります。少しずつ引っ張っても開きません。
- 扉を開けた状態でもできますが、閉じたままの方が簡単です。
開くタイプかどうかを見極める方法


吊り元がこの写真のような金具の場合は、上の方法で開きます。
うちの場合、設計時に指定していませんでしたが全部のクローゼットが動かすことができました。
もし開かないタイプでも、留め具のネジを緩めることで吊り元側を動かすことができます。



独身時代のクローゼットはこのタイプでした。
ハウスメーカーや工務店に「クローゼットのドアをフリー走行にしたいんですけど」と聞けば教えてもらえます。
まとめ|今すぐ実践!折戸クローゼットを活用しよう


クローゼットの折戸ならではのデッドスペースを活用することで、限られたスペースを最大限に生かし、日々の生活をもっと快適にすることができます。
この記事では、折戸のメリットからデッドスペースをなくす方法までご紹介しました。これらのアイデアを生かせば、クローゼットを使い勝手の良い、家族みんなが使いやすい機能的なスペースに変えることができます。
さあ、このまとめを参考に、今すぐに収納の見直しを始めてみてください。
- スペース効率やアクセスの良さなどのメリットの多さから、折戸は最も採用されている扉
- 開けたときに扉裏に必ずできてしまうデッドスペースを活用する方法は複数ある
- 収納したい物や目的に合わせて適した扉裏の活用方法を選ぶ
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