「キューブル」はおすすめしない
昨年、新色ブラックが発売になった、パナソニックの大人気洗濯乾燥機「キューブル」。
生活感を全く感じさせないそのおしゃれなデザインで口コミでも大人気ですが、家事で楽をしたいワーキングママにはおすすめしません。理由は下記の4つ。
- 乾燥時の電気代が他の洗濯機の3倍
- 容量が少ない
- 乾燥に時間がかかる
- 本体価格が高い

私もキューブルのデザインはとても好みでしたが、泣く泣く諦めました・・・
この記事では、キューブルをおすすめしない理由について詳しく説明します。
こんな人に向けて書きました
- キューブルを買おうかどうか迷っている
- キューブルとパナソニック LXシリーズの違いが知りたい
- キューブルが自分の生活スタイルに合っているかを知りたい
- キューブルのデメリット
- キューブルが向いていない人
- キューブルが向いている人
キューブルをおすすめしない理由4つ
まず初めにお伝えしておきたいのは、私は「アンチパナソニック」ではないということです。むしろパナソニックの大ファン。
意図してパナソニック製品を選んでいるわけではありませんが、洗濯機をはじめ冷蔵庫、テレビ、エアコン等、気が付けばパナソニック製品を選んでいます。家すらパナソニック(パナソニックホームズ)です。
それくらい、パナソニック製品は我が家の求めるデザインと性能のバランスがとれていて、理想に合った製品ばかりです。そんな私でもキューブルを買わない理由を説明します。
パナソニックの人気のドラム式洗濯乾燥機は、
- キューブルシリーズ(以降、キューブル)
- LXシリーズ(以降、LX)
です。2回の洗濯機買い替えタイミングでキューブルも候補に挙がりつつも、最終的に購入したのはLX。
私が家電を選ぶポイントの1つは生活感を感じさせないデザインであることですが、それでもこのおしゃれ洗濯乾燥機「キューブル」は購入しませんでした。
このキューブルとLXの2機種を比較しながら、キューブルを購入しない4つの理由を詳しく説明します。
乾燥時の電気代が最大3倍


乾燥方式は、キューブルはヒーター式、LXはヒートポンプ式です。一般的に、ヒーター式の方が月々の電気代は高くなります。
各モデルの最上位機種を比較した場合、LX(NA-LX129BL)とキューブル(NA-VG2700L)の1回の乾燥でかかる電気代は下記表のとおりです。
商品 | 乾燥方式 | 乾燥1回あたりの 電気代(※) | 年間電気代 (1日1回乾燥の場合) |
---|---|---|---|
![]() ![]() キューブル | ヒーター式 | 約54円 (定格5kgの場合) | 19,710円 |
![]() ![]() LX(通常コース) | ヒートポンプ式 | 約25円 (定格6kg) | 9,125円 |
![]() ![]() LX(省エネコース) | ヒートポンプ式 | 約17円 (定格6kg) | 6,206円 |
※電気代はパナソニックのHPより抜粋
キューブルの乾燥時電気代は、通常コースのLXの2倍かかることがわかります。1年間の電気代で比較すると、約1万円も差が出ます。
さらにLXの省エネコースだと差はさらに開き、キューブルとの差は約1万3000円。キューブルはLX省エネコースの約3倍以上電気代がかかる計算になります。



1日1回でこんなに差があるなら、1日2回乾燥まで回している我が家の場合はもっと差が出ます。
我が家のように、基本的に洗濯は乾燥まで洗濯機にお任せしっぱなしの家にとっては、キューブルの月々の電気代はかなりの負担になります。
容量が少ない
一般的に、1日の洗濯量は、1人約1.5kgといわれています。4人家族だと単純計算で約6kgになりますが、タオルなど家族共通で使用する物やまとめ洗いのことなどを考えると、ファミリーで使う洗濯機は8kg以上はほしいところ。
キューブルの容量は、7kgと10kgの2種類。「家族4人なら、大容量タイプを買えばOK!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実はこの容量は「洗濯・脱水」の容量なんです。



乾燥容量は、別項目で記載しているメーカーが多いのでご注意ください。
一般的に、乾燥容量は洗濯容量の半分。キューブルの2つのモデルの各乾燥容量は、3.5kgと5kg。そう、大容量タイプのキューブルでも、家族全員分の洗濯物を乾燥までかけようとすると、容量が足りないなんです。



でも、洗濯機に入るならそのまま乾燥させちゃってもいいんじゃない?
そう思うかもしれません。洗濯機に規定容量以上の洗濯物を乾燥させようとすると、
- 時間がかかる(電気代も余計にかかる)
- 生乾きになる
- エラーになり、乾燥自体ができない
と悪いことばかりなのでおすすめしません。
「基本的に乾燥まで洗濯機にお任せ!」という方は、キューブルの場合は複数回に分けて洗濯するか、乾太くんなどの乾燥機で乾かす必要があります。なるべく家事で楽をしたい私にとって、キューブルだと手間が増えてしまうことになるため、購入を見送る理由の1つになりました。
乾燥が遅い
次は乾燥時間を比べてみます。
商品 | 乾燥時間 |
---|---|
![]() ![]() キューブル 最上位機種:NA-VG2600L | 195分 |
![]() ![]() LX 最上位クラス:NA-LX129AL ミドルクラス:NA-LX127AL | 98分 (標準コース) |
キューブルの乾燥時間は、約3時間。一方LXの乾燥時間は、標準で約1時間半。なんと、キューブルの乾燥時間はLXの2倍です。



1時間半くらいならあまり変わらないんじゃない?
確かに、寝てる間に乾燥する人にとっては、これくらいの差は全く問題ありません。でも子供がいると、朝起きたときに「体育着を洗うのを忘れてた!」「プール用のバスタオル、今日も使うんだった!」と気が付くことがあります。



親子そろってずぼらで忘れんぼなので、過去に何度も経験があります。
そんなとき、1時間半の差はかなり大きいです。我が家はLXなので、体育着やバスタオルだけであれば朝洗濯から乾燥まで動かしても登校する時間までに間に合います。
キューブルだと「家を出る時間までに洗濯が終わらない!」そんなことも起きる可能性があります。
本体価格が高い
洗濯乾燥機は、一般的にキューブルのヒーター式よりLXのヒートポンプ式の方が高額です。



名前が似ていてわかりにくいですが、「ポンプは高い」と覚えるとよいです。
ヒートポンプ式の方が高い理由は
- 乾燥の電気代が安い
- 乾燥時間が短い
- 衣類の縮みが少ない
- 乾燥中にドアを開けられる
という、高機能である代わりに仕組みが複雑です。そのため、各社とも最上位機種はほとんどがヒートポンプ式で、値段も高いです。
2022年9月14時点でのビッグカメラでの人気売れ筋ランキング20位までを見ると、大手メーカーの洗濯乾燥機の平均価格は下記のとおりです。
- ヒートポンプ式・・・20~40万円前後
- ヒーター式・・・13~20万円前後
※キューブル除く
一方、ヒーター式のキューブルは約30万円。キューブルは他のヒーター式洗濯機よりも10万円以上高いことになります。



どうしてキューブルはヒートポンプ式と同じくらいの値段なんだろう・・・
売り場の方に聞いたところ、「デザイン料です!」とはっきりおっしゃっていました。続けてキューブルの推しポイントを聞くと、やはり「デザイン」。
確かに、キューブルはおしゃれ。私もすごく好みのデザインです。そして私には想像もつかないくらい、プロのデザイナーさんが時間と労力をかけて考えられています。当然、相応の対価があるべきだとわかります。



でも機能とのバランスを考えると、一般人の私にはデザイン料に10万円を払う決断はできませんでした。
キューブルはずぼらには向いていない
キューブルをオススメしない理由をまとめます。
- 月々の電気代が高い(LXの2倍)
- 乾燥容量が少ない(3人向け)
- 乾燥に時間がかかる(LXの1.5倍)
我が家の家族構成(5人家族)、生活スタイル(毎回乾燥を使う)、洗濯回数(1日2回以上)を説明したとき、パナソニックの販売員さんに言われた一言「おすすめしません」。
私のような人には、キューブルは向いていないので、LXを購入しましょう。
キューブルが向いている人 | キューブルが向いていない人 |
デザイン重視 黒いカッコイイ洗濯機が欲しい 家族は3人以内 乾燥はほぼ使わない 乾燥は時間がかかってもよい | 価格重視 いつも乾燥まで洗濯機にお任せ 家族は4人以上 なるべく家事は楽をしたい 月々の電気代をおさえたい 乾燥時間は短いほうがよい |
- 乾燥にかかる電気代が高い
- 乾燥に時間がかかる
この2点はキューブルに限ったことではありません。ヒーター式洗濯乾燥機の仕組みによるものです。
これらが気になる人は、各メーカーのヒートポンプ式洗濯乾燥機を購入しましょう。
洗濯機は高額で、長く使う大切な生活家電。ご自分の生活スタイルや家族構成に合った洗濯機を選んでくださいね。
30年間床をキレイにしていたい人向け


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