
『キューブル』はおすすめしない
11月に新モデルが発売になる、パナソニックの大人気洗濯乾燥機「キューブル」。
今回は新色ブラックが登場!
生活感を全く感じさせないそのおしゃれなデザインで口コミでも大人気ですが、家事で楽をしたいワーキングママにはおすすめしません。
私が家電を選ぶポイントの1つは生活感を感じさせないデザインであることですが、それでもこのおしゃれ洗濯乾燥機「キューブル」を過去2回購入を検討しパナソニックの販売員さんに相談した結果、購入しませんでした。

デザインはとても好みでしたが、泣く泣く諦めました・・・
この記事では、キューブルをおすすめしない理由を説明します。
この記事を読むと、キューブル購入を迷っている人はキューブルが自分の生活スタイルに合っているかどうかがわかります。
こんな人のために書きました
- パナソニックの洗濯乾燥機「キューブル」を買おうかどうか迷っている
- 「キューブル」とパナソニックのもう一つの洗濯乾燥機「LXシリーズ」の違いが知りたい
- 「キューブル」が自分の生活スタイルに合っているかを知りたい
この記事を読んでわかること
- 「キューブル」のデメリット
- 「キューブル」が向いていない人
- 「キューブル」が向いている人
おすすめしない理由3つ
理由を説明する前に、一言断っておきます。
私は決して「アンチパナソニック」ではありません。
むしろ「パナソニック大好き」です。
意図してパナソニック製品を選んでいるわけではありませんが、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、エアコンはもちろん、家電を買うと気が付けばパナソニック製品を選んでいる。
それくらい、パナソニック製品は我が家の求めるデザインと性能のバランスがとれていて、理想に合った製品ばかりです。
ちなみに、家までパナソニック(パナソニックホームズ)で建てています!

キッチン、洗面台、お風呂、トイレ、床など、家の設備もパナソニック製品です!
それくらいパナソニック製品が好きでもキューブルを購入しない理由は、生活スタイルに合っていないから。
パナソニックのドラム式洗濯乾燥機は、「キューブルシリーズ」(以降、キューブル)と「LXシリーズ」(以降、LX)があります。
私が2回の買い替えタイミングでキューブルが候補に挙がりつつも、最終的に購入したのはLX。
この2つを比較しながら、キューブルを購入しない3つの理由を詳しく説明します。

この記事では、特に記載がなければ2022年モデルについて記載しています。
乾燥時の電気代が最大3倍

乾燥方式は、キューブルはヒーター式、LXはヒートポンプ式です。
一般的に、ヒーター式の方が月々の電気代は高くなります。
各モデルの最上位機種を比較した場合、LX(NA-LX129BL)とキューブル(NA-VG2700L)の1回の乾燥でかかる電気代は下記表のとおりです。
モデル | 乾燥方式 | 乾燥1回の電気代 |
---|---|---|
キューブル | ヒーター式 | 約54円(定格5kgの場合) |
LX | ヒートポンプ式 | 約25円(定格6kg、標準コースの場合) |
※電気代はパナソニックのHPより抜粋
キューブルの乾電気代は、通常コースのLXの2倍かかることがわかります。
1年間の電気代で比較すると、約1万円も差が出ます。
- キューブル:
54円/回 × 365日 = 19,710円/年 - LX:
25円/回 × 365日 = 9,125円/年
※毎日1回乾燥した場合
ちなみに、LXの省エネコースだと乾燥1回あたりの電気代は約17円。
1年間の乾燥での電気代は6,205円なので、キューブルとの差は約1万3000円。
キューブルはLX省エネコース約3倍以上電気代がかかる計算になります。

1日1回、洗濯から乾燥させただけでもこんなに差がでるなら、1日2回洗濯機を回すともっと差がでます。
我が家のように、基本的に洗濯は乾燥まで洗濯機にお任せしっぱなしの家にとっては、キューブルの月々の電気代はかなりの負担になります。
容量が少ない
4人家族の1日の洗濯量ってどれくらいか、ご存じですか。
一般的に、1日の洗濯量は、1人約1.5kgといわれています。
4人家族だと単純計算で約6kgになりますが、タオルなど家族共通で使用する物やまとめ洗いのことなどを考えると、ファミリーで使う洗濯機は8kg以上はほしいところ。
キューブルの容量は、7kgと10kgの2種類。
「家族4人なら、大容量タイプを買えばOK!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実はこの容量は「洗濯・脱水」の容量なんです。
一般的に、乾燥容量は洗濯容量の半分。
キューブルの2つのモデルの各乾燥容量は、3.5kgと5kg。
そう、大容量タイプのキューブルでも、家族全員分の洗濯物を乾燥までかけようとすると、容量が足りないなんです。

でも、洗濯機に入るならそのまま乾燥させちゃってもいいんじゃない?!
規定容量以上の洗濯物を乾燥させようとすると、
- 時間がかかる(電気代も余計にかかる)
- 生乾きになる
- エラーになり、乾燥自体ができない
と悪いことばかりなのでおすすめしません。
「基本的に乾燥まで洗濯機にお任せ!」という方は、キューブルの場合は複数回に分けて洗濯するか、乾太くんなどの乾燥機で乾かす必要があります。
なるべく家事で楽をしたい私にとって、キューブルだと手間が増えてしまうことになるため、購入を見送る理由の1つになりました。
乾燥が遅い
キューブルの乾燥時間は、195分、つまり約3時間ちょっと。(最上位機種NA-VG2600Lの場合)
一方LXの乾燥時間は、標準で約98分、つまり2時間弱。(最上位クラスNA-LX129AL、ミドルクラスNA-LX127ALの場合)
なんと、キューブルはLXの2倍も乾燥に時間がかかります。
「1時間くらいならあまり変わらないんじゃない?」
そう思う人もいると思います。
確かに、寝てる間に乾燥機能を使う人にとっては、これくらいの差は全く問題ありません。
でも子供がいると、朝起きたときに「体育着を洗うのを忘れてた!」「プール用のバスタオル、今日も使うんだった!」と気が付くことがあります。

過去何度も経験あります(笑)
そんなとき、乾燥に3時間かかるのと2時間かかるのでは大違いです。
我が家はLXですが、体育着やバスタオルだけであれば洗濯から乾燥まで動かしても家を出る時間までに間に合います。
「キューブルだと家を出る時間までに間に合わない!」
そんなことも起きる可能性があります。
「デザイン」重視の人向け
洗濯乾燥機は、ヒーター式(キューブル)よりヒートポンプ式(LX)の方が高額な傾向にあります。

名前が似ていてわかりにくいですが、「ポンプは高い」と覚えるとよいです!
理由は、ヒートポンプ式は
- 乾燥の電気代が安い
- 乾燥時間が短い
- 衣類の縮みが少ない
- 乾燥中にドアを開けられる
というメリットが多い代わりに仕組みが複雑です。
そのため、各社とも最上位機種はほとんどがヒートポンプ式で、値段も高いです。
2022年9月14時点でのビッグカメラでの人気売れ筋ランキング20位までを見ると、大手メーカーの価格は下記のとおりです。
- ヒートポンプ式・・・20~40万円前後
- ヒーター式・・・13~20万円前後 ※キューブル除く
一方、ヒーター式のキューブルは約30万円。
他のヒーター式よりも10万円以上高いことになります。
「ヒートポンプ式よりヒーター式の方が安価なのに、どうしてキューブルはヒートポンプ式と同じくらいの値段なのか」と売り場の方に聞いたところ、「デザイン料です!」とはっきりおっしゃっていました。
さらに、押しポイントはやはり「デザイン」。
確かに、キューブルはおしゃれ。私もすごく好みのデザインです。
そして、プロのデザイナーさんが仕事として考えられたデザイン。それにもお金がかかるのはわかります。
でも、機能とのバランスを考えると、一般人の私にはデザイン料に10万円を払う決断はできませんでした。
家事で楽をしたい人には向かない
キューブルをオススメしない理由をまとめます。
まとめ
- 月々の電気代が高い(LXの2倍)
- 乾燥容量が少ない(3人向け)
- 乾燥に時間がかかる(LXの1.5倍)
我が家の家族構成、生活スタイル、洗濯の仕方を説明したとき、パナソニックの販売員さんに言われた一言「おすすめしません」。
私のようなこんな人には、キューブルは向いていません。
キューブルが向いていない人
- 乾燥まで洗濯機にお任せ
- 家族構成は4人以上
- なるべく家事は楽をしたい
- 月々の電気代をおさえたい
- いざというときのために、乾燥時間は短いほうがよい
こういう人はキューブルではなく、同じパナソニック製ならLXを購入しましょう。

- 乾燥にかかる電気代が高い
- 乾燥に時間がかかる
これらは、パナソニック キューブルに限ったことではなく、ヒーター式洗濯乾燥機のデメリットです。
気になる人は各社のヒートポンプ式洗濯乾燥機を選んでください。
逆に、こんな人にはキューブルは向いていると思います。
キューブルが向いている人
- デザインが最重要
- 黒い洗濯機がほしい
- 家族構成が3人以下
- 乾燥はほぼ使わない、もしくは電気代は気にしない
- 乾燥時間は長くてもよい
洗濯機は高額で、長く使う大切な生活家電。
ご自分の生活スタイルや家族構成に合った洗濯機を選んでくださいね。